【なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか】社長ではない人にも読む価値あり【人生の業績アップ?】

書評

目次はこんな感じです。
第1話:進化を小判んだ古代魚と陸に上がったカメ
第2話:こだわりの異なる3人の社長の選択
第3話:1本足になったアリ株式会社の末路
第4話:本当に「使えない」のは車かドライバーか
第5話:有能な社員に新人、ベテランも関係ない
第6話:社長のクローンは働き者ばかり!?
第7話:なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?
第8話:「自ら働く新入社員」と「指示待ちベテラン社員」
第9話:1006人のうち、会社の妨げとなるのは6人
第10話:すぐに専門家任せのエグゼクティブたち
第11話:「前世紀のセールスマン」と「21世紀のセールスマン」
第12話:ボロボロのガレー船と3人の船長の航海術
第13話:エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい。

わたしはゴルフは大好きですが、経営の管理がゴルフと共通項があるというこの本には影響を受けました。ゴルフをやったことがない人にはピンとこないと思いますが、ゴルフでよいゲームをして満足するには、実に多くのことを「上手に」やる必要があります。

まず、プレー日の前の日に大酒をあおらないようにすることから始まり、朝はいつもよりも3時間も早起きして、クラブ、帽子、ゴルフシューズ、ボール、ティーなどの多種類のゴルフ道具を忘れ物ないように車に積み込みゴルフ場に向かう。渋滞を避ける時間、道を選択し、プレーが始まる前に心身が消耗しないようにする。
ゴルフ場についたら、いわゆる紳士のふるまいでチェックイン手続きを済ませる必要がある。プレーが始まると、同伴のプレーヤーとの会話も楽しみながら(ほんとうはそんな余裕はないのだけれど)、ショットへと向かう。ゴールは「できるだけ少ない打数で、穴に球を入れること」

シンプルなゴールだけれども、そこに到達するまでには、本当にいろいろな要素のハザードを克服し、自分が練習で身に着けた一つ一つの注意点を複合的に瞬間的に組み合わせて打つ必要がある。
グリップの握り方、スタンスの取り方、風の読み方、バックスイングの在り方、体重移動、フェイスの向き、フォロースイング。書ききれないのですが、いわゆるパー、バーディを取るには、これらのことがすべて100点に近い形で実行しないといけません。

この本を読んで、経営管理とゴルフの共通項と感じたのは、
✔ 両方ともゴールはシンプル
✔ いかに目的地にうまく運ぶかが肝心
✔ 一つ一つの動作、行動は、単発では簡単だけど、全部うまくやるのは超至難

会議を設定する、部下に仕事を指示する、上司に報告する、仲間の意見を聞く・否定する、しかる、ほめる、資料を作る、お客さんに謝る、お客さんと戦う、朝早く出社する、残業する・・・
会社でもこのように様々な要素で成り立っていますが、一つ一つをとってみると100点をとることはそんなに難しくないけれど、全部で100点を取るのは簡単ではありません。

この本の著者が以下のように言っています
「やるべきことをきちんとしなかったために失敗するのは、個人の責任であり、挽回できないエラー。難しくて失敗するのは構わないが、かたくななせいで失敗してはいけない。」

ほんとうにその通りだ。。ゴルフも仕事もなかなか成果を出すのは大変ですが、頑張ろうと思います。